まぜそば~熊本台湾交流ラジオ~

番組開始の経緯

2025年7月に始まった「まぜそば~熊本台湾交流ラジオ」は,崇城大学IoT・AIセンター(SCB放送局)と財団法人中央廣播電臺(台湾国際放送)の協力協定に基づいて制作され,日本と台湾で毎月1回,最終金曜日にインターネットで同時配信される番組です.

世界的な半導体企業であるTSMCの熊本進出により増加する台湾人コミュニティと熊本の住民間の融和を進めるために、崇城大学SCB放送局の学生スタッフが熊本工業高校放送部など若者たちとともに,熊本市などの行政機関や台熊友好会などの民間交流団体が開催する熊本県内の台湾・日本の交流活動を取材してコンテンツ化し,番組を通して「台湾・熊本のみなさん,お互い個性的な存在として”まぜ”られながら,”そば”にいましょうね!」というメッセージを発信していきます.さらには,おいしくて熊本でも人気の台湾「まぜそば」のように,誰かを幸せにする番組作りを目指していきます!

番組リスト

第1回 にほんご教室 in KDS熊本ドライビングスクール

2025年7月31日に台湾国際放送「こんにちは,台湾」で放送された番組です.外国人と熊本市民が言語や生活様式を越えて日ごろから隣人としてゆるやかにつながることを目指して,熊本市国際交流振興事業団が長年取り組んできたにほんご教室は,近年TSMCの進出に伴って多くの台湾人が居住している熊本市北区でも活用され,たいへん人気となっています.そのようななか,会場の不足を補うために,KDS熊本ドライビングスクールが施設を開放し,近年,官民一体で日台融和を推進しています.番組では,2025年6月5日に開催されたにほんご教室を通して,互いに良き隣人としてつながる日台の人々の思いと,それを支える人々の支援の様子をお伝えします.

第2回 台熊友好会の日台メンバーが火の国まつり「おてもやん総踊り」に参加

2025年8月29日に台湾国際放送「こんにちは,台湾」で放送された番組です.2025年8月2日の暑い夏の夜に開催となった,熊本で最も大きなお祭りのひとつである火の国まつり「おてもやん総踊り」に参加した台熊友好会のみなさんを取材しました.暑い中のダンスは疲れるはずなのに,熊本と台湾のメンバーが言葉や文化の壁を越えて一緒に踊りを楽しむことがやみつきになって,3年続けての参加となった台熊友好会のみなさんでした.今回は崇城大学SCB放送局だけでなく,熊本工業高校放送部から藤木一冴さん,元田陽翔さん,山本大翔さんという3人の高校生がインタビュアとして参加し,一緒に番組作りに取り組みました.高校生ならではの質問やインタビューを終えた感想も聴きどころです!

第3回 JCI熊本青年会議所が「モルック」種目の国際交流スポーツ大会を開催

2025年9月26日に台湾国際放送「こんにちは,台湾」で放送された番組です.SCB放送局の学生スタッフが,2025年8月9日に熊本市内で開催された「モルック」というスポーツを通じた国際交流大会を取材し,主催者である熊本青年会議所や,招待された台湾の高校生が,地元熊本の参加者のみなさんとスポーツを通じて楽しく異文化交流を進めている様子をお届けします.今回はじめてインタビュアとして参加した永石悠人さん、後田孝太郎さん、松尾康平さんの頑張りも聴きどころです!

第4回 熊本の高校生が台湾の方に向けた日本文化体験イベント「浴衣de抹茶」をレポート

2025年10月31日に台湾国際放送「こんにちは,台湾」で放送された番組です.今回は崇城大学SCB放送局と連携する高校生グループF.I.Y.(エフアイワイ)のメンバーである石橋渉さん(一ッ葉高校3年)、田代妃陽さん(クラーク記念国際高校3年)、田上鈴桜さん(九州学院高校3年)、永野由奈さん(真和高校3年)が、熊本市北区龍田公民館が北区在住の台湾の方々に向けて開催した浴衣や抹茶といった日本文化を体験できるイベント「浴衣de抹茶」を取材しました。インタビューに答えてくださった邱桂芬さんは熊本が大好きで台湾に向けて熊本を紹介するウェブサイトを運営する「くま台湾Neo」のメンバーで熊本の魅力発信に一役買ってくださっている方でした。

台湾の方々が増えている熊本市北区において日本と台湾の文化の違いを個性として認めあえる地域を作るためにどうしたらいいのか、熊本市北区龍田まちづくりセンターの岩本さん、熊本市国際課の清水さん、株式会社ON-doの中川さんと高校生たちの真剣な議論も聴きどころです。

第5回 熊本を彩る台湾伝統オペラ~台湾文化を熊本に紹介する台熊友好会の取り組みをレポート

2025年11月28日に台湾国際放送「こんにちは,台湾」で放送された番組です。今回は崇城大学SCB放送局の男子学生メンバー3人が取材を担当しました。今回の主役は台湾伝統オペラと、老若男女問わず愛されているこの伝統芸能を熊本の方々に知ってほしいと願って台湾伝統オペラの3回目の熊本招聘に尽力した台熊友好会のみなさんです。

11月2日に熊本市の花畑広場やサンロード新市街で開催された熊本国際交流祭典は、KUMAMOTO台湾祭(たいわんまつり)というおよそ100個の台湾の物産やグルメのお店、ステージイベントが楽しめる催しとジョイントで開催されたもので、熊本県内外から多くの観光客が集まって盛り上がっていました。

そんななか、台湾伝統オペラを招聘(しょうへい)した台熊友好会の徐秋美(じょあきみ)会長をはじめメンバーの方々は、食べ物や観光名所だけではなく、台湾の文化も日本の皆さんに紹介すること、さらには熊本から世界に向けて台湾文化のすばらしさを発信していくことに重きを置いて、台湾の魅力発信に頑張っていらっしゃいました。

取材したSCB放送局メンバーは、密着取材を通して、台湾と日本の伝統舞踊における共通点と違いを観察できたそうです。
台湾伝統オペラは、その由来が農作物の豊作への感謝という点、刀や槍(やり)といった小道具を使う点、また笛や太鼓といった楽器を使用する点では、神楽(かぐら)をはじめとする日本の伝統芸能と共通する部分がありました。一方で、おごそかな音楽や踊りの日本の神楽や能に比べて、アップテンポの音楽にのせてきらびやかな衣装で踊る台湾伝統オペラはすごく新鮮に映ったそうです。

台熊友好会のみなさんの「ぜひ熊本市民の方々に台湾伝統オペラをのすばらしさを知ってほしい」という思いにSCB放送局メンバーもたいへん共感しました!